肩甲骨が硬くなると、肩こりや頭痛、不眠といった体の不調があらわれやすくなります。こりをほぐすと、どのような効果が生まれるのでしょうか?
今回は、肩甲骨をほぐすことで期待できる効果について、簡単にできるやわらかくする方法と一緒に解説します。
硬くなった肩甲骨をほぐすと、私たちの体にはうれしい効果が期待できます。主な効果は、次の5つです。
肩甲骨をやわらかくほぐすことで、肩こりの解消が期待できます。実は肩こりを引き起こす筋肉は、首回りよりも、肩甲骨につながっています。
パソコン作業などで、じっと前かがみの姿勢をとることが多い現代人は、肩甲骨周辺の筋肉はあまり動かず、血流が滞って、どんどん硬くなっていきます。
また、頭と肩を結ぶ肩甲挙筋(けんこうきょきん)と肩甲骨を引いたり寄せたりする役割をもつ菱形筋(りょうけいきん)も、肩こりと大きく関係をもつ部位です。肩甲骨をほぐすことで、これらの部位がやわらかくなり、肩こりの解消につながります。
肩甲骨をほぐすことで、頭痛の解消も期待できます。デスクワーカーに多く見られるのが、緊張型頭痛です。たとえば前傾姿勢でパソコン作業を長時間していると、首や肩の筋肉が緊張していきます。緊張が後頭部にも伝わり、頭痛を引き起こしてしまうのです。肩甲骨がやわらかくなると、首や肩の筋肉の緊張がとれて、頭痛の解消につながります。
やせやすい体質になるのも、肩甲骨をほぐすことで得られるうれしい効果のひとつといえるでしょう。肩甲骨の周辺には、褐色脂肪細胞があります。褐色脂肪細胞は、体の脂肪を分解して、熱を生み出す細胞です。肩甲骨をほぐすと褐色脂肪細胞が活性化され、体にたまった脂肪が燃焼します。それにより、やせやすい体質になり、ダイエット効果が期待できます。
また、二の腕を細くしたい人も、肩甲骨をほぐすのがオススメです。前かがみの姿勢をとることが多いと、肩甲骨は外転して硬くなります。そして、腕を後ろに引っ張る筋肉も硬くなり、二の腕に脂肪が付いて太くなってしまうのです。硬くなった肩甲骨をほぐすことで、気になる二の腕のたるみもスッキリ解消するでしょう。
肩甲骨をほぐすと、ぐっすりと眠れるようになる効果も期待できます。良質な睡眠を得るためには、いい血液の循環が欠かせません。血行がよくなるとリラックスを司る副交感神経が優位となり、深い眠りに入っていけるためです。肩甲骨がほぐれると血流が改善し、ぐっすりと眠れるようになるでしょう。
肩甲骨をやわらかくほぐすと、野球や水泳、ゴルフなど、肩を大きく使うスポーツをしたときのケガ防止に役立ちます。
肩甲骨が硬くなると、肩の動きも悪くなり、スポーツで急に肩を動かした際にケガをすることも珍しくありません。普段から肩甲骨をしっかりほぐしておくことで、スポーツをしたときの肩のケガを予防できます。
肩甲骨や硬いかどうかは、次で紹介する3つの方法で簡単に確認できます。柔軟性をチェックしてみましょう。
背中で両手を上向きの状態にして合掌します。そのままゆっくりと、上に上げてみましょう。両手が上がらない、または上がりにくい場合は、肩甲骨が硬くなっている可能性があります。
両手と両ひじを体の前で合わせて、そのままゆっくりと上に上げてください。両ひじが顔のあごのラインまで上がれば、肩甲骨はやわらかいといえるでしょう。
片腕を背中の上から、もう片方の腕は背中の下から後ろへ回し、両手を組んでみてください。両手が組めれば、肩甲骨はやわらかいと評価できます。
硬くなった肩甲骨は、次にご紹介する3つのステップにそって、簡単にやわらかくほぐせます。
上記のステップを5回ほどくり返してみましょう。起床時や就寝前のほか、デスクワークの合間に取り入れてみるのもオススメです。
肩甲骨がガチガチに硬くなると、セルフケアのみでは、つらい肩こりや頭痛は解消しないかもしれません。セルフケアで解消しない場合は、プロの施術を受けるのがオススメです。
自分では届かない細かい部分にまで専門的な技術でアプローチし、効果的に肩甲骨をほぐしてくれます。肩こりや頭痛、不眠といった体の不調改善が期待できるでしょう。
硬くなった肩甲骨をほぐすと、肩こりや頭痛の解消、やせやすい体質になる、ぐっすりと眠れるようになるなど、うれしい効果がたくさん期待できます。今回ご紹介した3つのステップにそって、肩甲骨をやわらかくほぐしてあげましょう。
セルフケアのみで改善しない場合は、プロの施術を受けるのがオススメです。もみ~なでは、カウンセリングの内容にもとづいて、お客様それぞれの状態に合った施術をご提供いたします。マッサージ好きな方からも好評です。肩甲骨をやわらかくほぐしたい方は、どうぞお気軽にお越しください。