重いものを持ち上げたとき、ベッドから起き上がろうとしたときなどに、突然起こるのが、ぎっくり腰です。20代の若い人にも起こることがあり、強烈な痛みによって、日常生活へ支障をきたすことも少なくありません。
今回は、ぎっくり腰を引き起こす主な原因について、起きた直後の対処法と予防法と一緒に解説します。
ぎっくり腰の原因は、ひとつだけではありません。さまざまな要因が複雑に絡み合い、症状を引き起こすといわれています。ぎっくり腰を誘発する主な原因は、以下で紹介する6つです。
筋肉に慢性的な疲労が蓄積していると、ぎっくり腰の原因となります。ぎっくり腰はある日突然起こりますが、原因となる筋肉の慢性疲労は、毎日少しずつ進行しているのです。
筋肉にたまっていった疲労が限界値を超えたときに、重いものを持ったり、椅子から急に立ち上がったりするのをきっかけとして、症状があらわれます。
瞬間的にかかる強い負担も、ぎっくり腰の原因です。スポーツをしている最中に、いきなり高いところからジャンプしたり、勢いよく後ろをふり返ったりした際に、腰に大きな負担がかかり、発症することがあります。
長時間同じ姿勢をとることが多い人は、骨格のゆがみが原因となっている可能性もあるでしょう。1日中座ってパソコン作業をしたり、反対に立ちっぱなしの作業をしていたりすると、骨格の左右バランスがくずれます。周辺筋肉にかかる負担が大きくなり、疲労が蓄積し、ぎっくり腰を誘発するのです。
また、肥満気味でお腹が出ている人は、体のバランスを保つために、自然と腰を反らした姿勢をとります。腰への負担がかかることから、ぎっくり腰になりやすいといえます。
精神的なストレスも、ぎっくり腰と関係があります。ストレスがある状態で重いものを持つと、体の姿勢がくずれて、腰に大きな負担がかかることも少なくありません。
寒暖差があったり、体の冷えがあったりすると、筋肉の柔軟性がなくなります。筋肉が固まった状態で動こうとすると、ぎっくり腰が起こりやすくなります。
腰への直接的な負担だけでなく、何かしらの体の疾患が原因になっている可能性もあります。急性膵炎や腹部大動脈瘤といった重大な疾患も考えられ、姿勢を変えても痛みが変わらないのが特徴です。異常を感じた場合は、躊躇せずに救急車を呼びましょう。
ぎっくり腰が起きた直後は、どのようにすればよいのでしょうか?主な対処法を紹介します。
ぎっくり腰が起きた直後は、腰の筋肉や関節が炎症を起こしています。動いたり、立ち上がったりするのも難しいでしょう。ぎっくり腰が起きた直後は、できるだけ安静を保ってください。横向きになって寝たり、腰を丸めたりすると、痛みが楽になります。
筋肉や関節が炎症を起こしているので、患部を冷やしてください。氷嚢や氷枕などを使って、15分~20分ほど冷やしましょう。冷湿布を使うのもオススメです。
筋肉の過度な緊張が原因となって、痛みがあらわれたり、骨の動きが悪くなっていたりする場合は、プロの施術を受ける方法もあります。施術によって筋肉の緊張がゆるみ、血行改善も期待できるでしょう。
ただし、ぎっくり腰が起きた直後に、自分でマッサージやストレッチをするのは厳禁です。症状が悪化する恐れがあるので、絶対にやめましょう。専門的な知識とスキルをもった、プロの施術を受けるようにしてください。
頻繁にぎっくり腰を起こしたり、腰以外にも痛みがあったり、時間をおいても症状が一向に改善しなかったりする場合は、医療機関を受診してください。受診する際は、まずは整形外科に行きましょう。
ぎっくり腰を再発させないためには、普段の生活の中で気をつけたいことがいくつかあります。主な予防法は、次のとおりです。
筋力や柔軟性を高めるために、適度な運動を心がけましょう。ストレッチやウォーキング、水中ウォーキングなど、過度な負担がかからないメニューがオススメです。また、体幹を鍛える筋トレも、ぎっくり腰予防に適しています。
普段から、腰に負担をかけない姿勢も意識してください。椅子に座る際は深く腰かけて、できるだけ背筋を伸ばします。1時間に1回は椅子から立ち上がり、屈伸運動を取り入れましょう。
顔を洗ったり、ものを持ち上げたりする際は、腰だけでなく、必ずひざも少し曲げます。腰にかかる負担を軽減できるはずです。
肥満体型の人は腰に負担がかかりやすいため、適切な体重を保つことが大切です。生活スタイルを見直して、運動をしたり、食生活を変えたりするとよいでしょう。
つらいぎっくり腰の原因は、筋肉の慢性疲労や瞬間的にかかる強い負担、骨格のゆがみなど、さまざまです。複数の原因が絡み合って発生することも、少なくありません。
もみ~なでは、ぎっくり腰をはじめとする、さまざまな体の不調や症状に対応いたします。カウンセリングにもとづいて施術内容を決定し、お一人おひとりのつらい症状に合わせて施術をします。ぎっくり腰でお悩みの方は、どうぞお気軽にご来店ください。